化学肥料・農薬を使わずに

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2月  冬から春にかけて堆肥を作る。モミガラに米ヌカを混ぜて積んだ堆肥を切り返す。発酵熱で湯気がたち、乳酸菌の甘酸っぱい香りが漂う。一週間に一回切り返して、7~8週間で出来上がり。昔は「手間肥」と言ったそうだ。

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3月 雪が解けたら落ち葉を集める。味大豆集落の一番上、十二神社裏手の雑木林で熊手でかき集める。落ち葉の下には微生物の白い菌糸も見つかる。集落には昔ながらに刈草や萱を堆肥に積んでは田畑に入れている年配のお百姓さんが健在で、お手本となっている。

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4月作付けが忙しくなる前にモミガラくん炭を焼く。堆肥と同じく根周りに入れている。土壌の物理性改善だけでなく、炭の間隙は微生物の棲み処になるので根の栄養吸収に役立ち、作物は健康に育つ。

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5月 ゴマを播く前の畝にくん炭と堆肥を入れる。標高900mの圃場からは北アルプスの端から端まで望める。山畑は狭く傾斜があり、畦畔も高くて草刈りが大変な反面、水はけが良く、風通しも良くて空気は清浄なので作物は病気にかかりにくい。

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5月 緑肥用のライ麦をモアで刈る。ここは水田だった所。周囲に明渠を切ったうえで前年の11月初めにライ麦を播き、出穂直前に刈ってすき込み、その後エゴマを栽培する。ライ麦は土壌の団粒構造など主に物理性の改善に役立つ。窒素肥料の代わりになるものとしてはマメ科のヘアリーベッチを使う。また大豆も緑肥として前作に栽培する。

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6月 真竹で紫花豆などインゲン豆の支柱を立てる。 エンジンドリルで穴をあけ、3mの竹を4本一組で立てていく。使うのは竹と麻紐だけ、廃棄するときは燃やして土に還す。誘引ネットやPP紐を使わないのでプラスチックごみが出ない。竹そのものは冬から春先に小振りの竹挽き鋸を片手に雪の中から伐りだしておく。

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7月 稲の有機栽培に取り組むものの、除草剤を使わなければ最後は田んぼに這いつくばって草を取らなければならない。一方畑では小麦や大豆などは機械による中耕培土でおおかた済むが、アワ・キビなど雑穀もやはり地面に這いつくばって草を取る。

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7月  山畑でシラネコムギを刈る。傾斜があるのでバインダーを真っ直ぐに保つのが大変。小麦は栽培すると雑草を抑えられて、同時に土壌改良にもなる。晩秋に播いて初夏に収穫という作型なので輪作にも組み入れやすい。

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8月 出穂したタカキビ畑にアワノメイガを退治するイースト発酵液を設置する。アワノメイガの幼虫はトウモロコシなども食い荒らす害虫。ぬるま湯に蜂蜜か砂糖を加えイースト菌で発酵させた液におびき寄せて捕える仕組み。

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9月 生産する穀物はみな刈取り後に天日干しするが、お日さんに恵まれないときもある。 ― 稲架(ハサ)が倒れた!台風の吹返しの南風が谷を通り抜け、乾燥して軽くなった稲架を煽った。イノシシに荒らされ、ようやく刈り取った稲だったが……。どうしようか、切ない収穫期である。

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11月 タカキビの残稈を焚く。茎の中にいるアワノメイガの幼虫が越冬してしまうので、来年の被害を少しでも減らすために焼却する。

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12月 切りワラや刈り草を入れ、 米ヌカを撒いた初冬の棚田。農薬・化学肥料は使わない分、土作りに手間をかける。 田畑に入れる資材は落ち葉、刈り草(カヤも含む)、モミガラとその燻炭、それらに米ヌカを加え発酵させた堆肥など。「金肥」という言葉があったように、昔のお百姓さんは基本的に肥料は自前だったのだ。農業資材は出来るだけ買わずに自給するようにしている。コストを下げるためだけでなく、時の経済に左右されないためにも。

「百姓道」 限度を知り、多くを望まず野山海川の命を通して自然と共振し、今の経済に流されることなく、農のある確かな暮らし。人は土を耕し、土は人を耕す。 (松田マヨネーズの袋の記載から)